PeplinkのWi-Fi通信距離を検証!実測データでわかる到達範囲と速度

はじめに
「PeplinkのWi-Fiはどのくらい届きますか?」
導入検討中のお客様から、よくいただくご質問のひとつです。
カタログスペックだけではイメージしづらいため、今回は弊社環境にてWi-Fiの飛距離/実測を検証しました。
本記事では、屋内環境における実測結果をご紹介します。
検証環境
・ルーター:MAX BR2
・使用した回線:弊社光回線
・周波数帯:2.4GHz / 5GHz(同一SSIDにて運用)設定画面は下記を参照

・測定端末:iPhone
・測定方法:一定距離ごとに移動し、通信速度(下り/上り)を測定
※端末側で電波状況に応じて2.4GHz / 5GHzが自動的に切り替わる環境で測定しています。
測定結果
今回の測定は、2.4GHzと5GHzを同一SSIDで運用した状態で実施しており、通信状況に応じて端末側で最適な周波数帯が選択される環境となっています。
また、Wi-Fiの使用国設定は日本に設定した状態で測定を行っています。
※Wi-Fiを使用する際は、使用国を必ず「日本」に設定してください。異なる国設定のまま使用すると、日本の電波法に適合しない電波を発する可能性があります。
弊社作業場からブログ執筆者の席まで約10m時、作業場から窓際オフィス端まで約20mで通信速度を測定しました。
※下図参照

・約10m(作業場 → 自席) 下り:約89Mbps / 上り:約131Mbps
・約20m(オフィス端) 下り:約37Mbps / 上り:約128Mbps
・MAX BR2 のスペック:
| ルータースループット | Wi-Fi インターフェース |
|---|---|
| 300Mbps | 同時に複数回線 (2.4GHz / 5GHz)Wi-Fi 5 2×2 MIMO |
距離が近い範囲では高速通信が可能な5GHz帯が優先的に使用されていると考えられ、良好なスループットが確認できました。
一方で、距離が離れるにつれて電波到達性に優れる2.4GHz帯へ切り替わることで、通信の安定性が維持されていると考えられます。
※通信速度は時間帯や周りの電波干渉の度合い等により変動します。
※本検証は、PeplinkルーターでのWi-Fi通信距離および通信速度の評価を目的としており、SpeedFusion VPNは使用しておりません。なお、実運用ではSpeedFusion VPNと組み合わせることで、通信の安定性向上も可能です。
周波数帯の違いについて
今回のように同一SSIDで運用した場合、ユーザーが意識することなく
通信状況に応じて最適な周波数帯へ自動的に切り替わります。
周波数帯の違いは以下の特性があります。
・2.4GHz:遠くまで届きやすいが、速度は5GHzよりも遅い
・5GHz:高速だが距離や障害物に弱い
そのため、近距離は5GHz帯での高速通信、遠距離は2.4GHz帯での安定通信といったバランスの取れた利用が可能です。

実運用におけるポイント
Wi-Fiの通信距離は、設置環境によって大きく変動します。特に以下の要因が影響します。

・壁の材質(コンクリート、金属など)
・周囲の電波干渉
・設置位置や高さ
・接続端末の性能
そのため、実際の導入時には「最大距離」ではなく、「安定して使える範囲」を基準に設計することが重要です。
広範囲カバーが必要な場合
広いエリアでの利用を想定する場合、ルーター内蔵Wi-Fiのみでカバーするのは難しいケースがあります。
その場合は、以下のような構成が有効です。
・アクセスポイントの追加
・有線LANによるエリア拡張
・複数APによるエリア分散
・メッシュWi-Fiによる無線エリア拡張
特にメッシュWi-Fiを活用することで、LAN配線が難しい環境でも柔軟にエリアを拡張することが可能です。複数のアクセスポイントを無線で連携させることで、シームレスな通信環境を構築できます。
Peplinkルーターと適切なアクセスポイントを組み合わせることで、安定した通信と広いカバー範囲の両立が可能になります。
なお、PeplinkのメッシュWi-Fi構成については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
今回の検証では、PeplinkルーターのWi-Fiは、屋内環境において概ね20m前後では問題なく実用できることが確認できました。
ただし、実際の通信品質は環境条件に大きく依存するため、導入にあたっては現地環境に合わせた設計が重要です。
Wi-Fiのカバー範囲や通信安定性についてお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。














