SpeedFusion Connect入門

Peplinkルーターの対向(SpeedFusion VPNトンネルの相手側)には、別のPeplinkルーター・FusionHub(仮想アプライアンス)・SpeedFusion Connect(以降SFC) という3つの選択肢があります。本記事ではPeplink自身が運用するSFCに焦点を当て、Protect・Relay・InTouchの3機能を解説します。
そもそもPeplinkルーターの基本について知りたい方は、こちらをご覧ください。
対向についてざっくり説明!
① Peplinkルーター(ハードウェア)
両拠点にPeplinkルーターを設置し、機器同士で直接SpeedFusionトンネルを張ります。
拠点間SD-WANの基本構成で、SpeedFusionの全機能を自社管理下で使えます。
SpeedFusion機能を持つ仮想アプライアンスで、自社のオンプレ仮想環境にも、AWS・Azure・GCP・Vultrなどのパブリッククラウドにもデプロイ可能です。
Soloライセンスなら1ピアまで無料利用※でき、規模に応じて買い切りライセンスにスケールできます。
③ SFC:Peplink自身が運用する世界28拠点のクラウドノードを、サブスクで利用する形態です。対向側の構築・運用はPeplinkが担うため、利用側は対応機種とプラン契約があれば即日使い始められます。
※実はライセンスなくとも100Mbpsという速度制限付きでなら使用可能です
※ルーター1台にライセンス1つを紐づける必要があります。
また他のルーターにライセンスを移動させることもできません。
SFCで使える3つの中核機能
① SFC Protect — 複数回線を束ねる本体機能
自拠点のPeplinkルーターに光・LTE・5Gなど複数のWAN回線を接続し、SFC側のエンドポイントとの間に SpeedFusion VPNトンネル を張ることで、複数回線を1本の論理回線として束ねて利用できます。
代表的な機能は次のとおりです。
- Bandwidth Bonding:複数回線を合算し帯域を拡張
- Hot Failover:1回線が断になっても無瞬断で他回線に切替
- WAN Smoothing:同一パケットを複数回線へ複製送出し、遅延・パケットロスを抑制
- Forward Error Correction(FEC):予備パケットで失われたデータを補間復元
Web会議の安定化、拠点バックアップ回線、車両・船舶での移動体通信といった用途で効果を発揮します。
世界28拠点のノード※から最寄が自動選択されるため、自社で対向側エンドポイントを構築・運用する必要がありません。
※日本もあります

② SFC Relay — “自社IP"を出口にしたい時の追加装置
SFC Protectだけだと、インターネット出口はクラウドノードのIPになります。
これだと
- 社内SaaSのIP制限で弾かれる
- 動画配信サービスにVPN警告を出される
といった問題が起きることがあります。
そこで自社/自宅にもRelay機(Peplinkルーター)を1台設置すると、出口IPを自社IPに固定できます。
出先から社内IPで社内システムにアクセスする、地域制限のあるサービスを利用する、といったケースで効果を発揮します。
また実質グローバルIPアドレスを用意せずNAT越えが可能です。

③ InTouch — 拠点機器に外からアクセス
SFC基盤を流用したゼロタッチ遠隔アクセスサービスです。
拠点LAN内のPC・カメラ・PLC・NASなどにRDP/VNC/SSH/Telnetでアクセスできます。
利用にはInControl 2ライセンスとSFCプランが必要ですが、
- 現地に行かずに機器メンテをしたい
- 監視カメラを遠隔で確認したい
といった要件を、追加のネットワーク設計なしで実現できます。
【日本での実例🇯🇵】
まとめ
Peplink導入時に悩みがちな「対向に何を置くか」問題は、Peplink自身が運用する SpeedFusion Connect(SFC) を選べば、対向ハードもサーバー運用も持たずに済みます。
本記事で紹介した3機能をおさらいすると
- SFC Protect:複数回線を束ねた"切れない"インターネットを実現する本体機能
- SFC Relay:出口IPを自社拠点に固定したい場合の中継装置
- InTouch:拠点LAN内の機器へグローバルIPなしで外部からアクセス
既にPeplinkルーターをお持ちの方は、SFCのお試しプランがついているので、ぜひお試しください。
自社構成にどう組み込むかのご相談は、お問い合わせフォームよりお気軽にどうぞ。

















