バックアップ回線とは?BCP対策で光回線が切れたときに業務を止めない構成例

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企業のネットワークは、クラウドサービス、メール、VPN、Web会議、POS、遠隔監視など、日常業務の多くを支えています。

そのため、光回線やインターネット回線に障害が起きると、業務そのものが止まってしまうことがあります。

こうした通信停止に備える方法のひとつが、バックアップ回線です。

本記事では、BCP対策の観点からバックアップ回線の考え方と、Peplinkルーターを使った構成例を紹介します。

通信BCP全体の考え方や、Starlink・閉域SIMを含めた選び方は、
通信BCP対策とは?回線冗長化・衛星通信・閉域網をどう組み合わせるべきか
でも整理しています。


バックアップ回線とは

バックアップ回線とは、メイン回線に障害が発生したときに使う予備の通信回線です。

たとえば、通常は光回線を使い、光回線が切れたときだけLTEや5Gのモバイル回線へ切り替える構成が代表的です。

重要なのは、単に予備回線を契約しておくだけではなく、障害時に自動で切り替わる仕組みを用意することです。

手動でケーブルを差し替えたり、設定を変更したりする運用では、実際の障害時に対応が遅れる可能性があります。

BCP対策として考えるなら、回線障害を検知し、自動でバックアップ回線へ切り替える構成が理想です。

関連記事:
【Peplink入門】初めに知っておきたい”安定”通信を作る技術


バックアップ回線が必要になる場面

バックアップ回線は、次のような場面で効果を発揮します。

  • 光回線の障害
  • ONUやルーターの故障
  • 回線工事や建物内配線のトラブル
  • 災害による断線や停電
  • 一時的な通信混雑

特に、クラウドサービスを前提にした業務では、インターネットに接続できないだけで作業が止まります。

また、店舗であれば決済端末やPOS、工場や倉庫であれば遠隔監視や在庫管理、オフィスであればVPNやWeb会議など、通信停止の影響はさまざまです。

「少しの間なら止まってもよい通信」と「止まると業務に大きな影響がある通信」を分けて考えることが、バックアップ回線を設計するうえで重要です。


代表的なバックアップ回線の構成

バックアップ回線にはいくつかの選択肢があります。

構成向いている用途注意点
光回線+LTE/5Gオフィス、店舗、一般業務通信量と電波品質の確認が必要
光回線+別キャリア光回線常設拠点、重要拠点引き込み経路が同じだと災害時に弱い場合がある
光回線+Starlink広域災害対策、山間部、臨時拠点設置場所と電源確保が重要
LTE/5G+Starlink仮設拠点、移動体、災害対応拠点通信量と機器構成の整理が必要

まず取り組みやすいのは、光回線+LTE/5Gの構成です。

既存の光回線をメインにしながら、障害時だけモバイル回線へ切り替えることで、比較的シンプルに通信停止リスクを下げられます。

広域災害まで意識する場合は、地上系回線とは別ルートになるStarlinkのような衛星通信を組み合わせる方法もあります。

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【BCP対策×災害】通信が切れても仕事を止めない:Starlink×Peplinkを実測データで説明


Peplinkでバックアップ回線を組むメリット

バックアップ回線を用意する場合、ポイントになるのは「どう切り替えるか」です。

PeplinkのようなマルチWAN対応ルーターを使うと、複数の回線を1台で管理できます。

たとえば、次のような構成が可能です。

  • メイン:光回線
  • バックアップ1:LTE/5G回線
  • バックアップ2:Starlink

Peplinkは各回線の状態を監視し、メイン回線に障害が発生した場合に、別の回線へ自動で切り替えることができます。

また、単純な切替だけでなく、用途に応じて通信の優先順位を設定したり、重要な通信を安定させる構成を組んだりすることもできます。

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構成例1:小規模オフィス向け

小規模オフィスでは、まずは次の構成が現実的です。

  • メイン回線:光回線
  • バックアップ回線:LTE/5G
  • 推奨機種:Peplink B One 5G

通常時は光回線を使用し、光回線が切れたときにLTE/5Gへ自動切替します。

メール、チャット、クラウドサービス、Web会議など、一般的な業務を継続するための基本構成です。

B One 5Gは、小規模拠点向けに使いやすいマルチWANルーターです。光回線をメインにしながら、モバイル回線をバックアップとして組み合わせたい場合に向いています。


構成例2:遠隔監視・小規模設備向け

遠隔監視カメラ、設備監視、無人拠点、倉庫内端末などでは、利用人数は少なくても「通信が切れると状況が見えなくなる」ことが問題になります。

この場合は、オフィス用の大きなルーターよりも、現場に設置しやすいモバイルルーターを使う構成が向いています。

  • メイン回線:LTE/5G
  • バックアップ回線:必要に応じて有線WANまたは予備SIM
  • 推奨機種:MAX BR1 Mini / MAX BR2

MAX BR1 Miniは、少数機器の監視や小規模な現場端末向けに使いやすい構成です。

1台のカメラ、計測器、制御端末などをネットワークに接続し、モバイル回線で遠隔から確認したい場合に適しています。

一方で、複数のLAN機器を接続したい場合や、SIMを2系統で使いたい場合は、MAX BR2が候補になります。

MAX BR2はLANポートを複数備え、アクティブSIMを2枚利用できるため、より安定した現場向け通信構成を組みやすくなります。

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構成例3:災害対策拠点向け

災害対策をより重視する拠点では、地上系回線だけでなく衛星通信も選択肢になります。

  • メイン回線:光回線
  • バックアップ1:LTE/5G
  • バックアップ2:Starlink
  • 推奨機種:MAX BR2 Pro

光回線やモバイル回線は、どちらも地上インフラに依存します。

そのため、広域災害時には同時に影響を受ける可能性があります。

Starlinkのような衛星通信を追加することで、地上系とは異なる経路を確保しやすくなります。

MAX BR2 Proは、5G回線や有線WANを組み合わせた高信頼なマルチ回線構成に向いており、災害対策本部、遠隔監視拠点、山間部の施設、臨時拠点などで有効な選択肢です。

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バックアップ回線は「契約して終わり」ではない

バックアップ回線を用意しても、実際に障害時に使えなければ意味がありません。

導入時には、次の点を確認しておくことをおすすめします。

  • メイン回線断から何秒程度で切り替わるか
  • 切替後に必要なサービスへ接続できるか
  • モバイル回線の電波品質は十分か
  • バックアップ回線の通信量制限は問題ないか
  • 停電時の電源確保はできているか

特に、BCP対策として使う場合は、平時から定期的に切替テストを行うことが大切です。

「契約しているから大丈夫」ではなく、実際に切り替わることを確認しておくことが、通信BCPでは重要です。

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まとめ

バックアップ回線は、BCP対策における基本的な通信対策です。

光回線に障害が起きても、LTE/5GやStarlinkなどの別回線へ切り替えることで、業務停止のリスクを下げられます。

ただし、予備回線を用意するだけでは不十分です。

実際には、回線監視、自動切替、重要通信の優先、停電時の電源確保まで含めて設計する必要があります。

CASOでは、Peplinkを活用したバックアップ回線構成や、Starlink・モバイル回線を組み合わせた通信BCP構成の検討も行っています。

「自社ではどの構成が合うか」「どこまで冗長化すべきか」を整理したい場合は、お問い合わせフォームよりご相談ください。

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