Peplinkルーターのアンテナは本当に必要なのか?役割を徹底解説!
皆様ご存じのPeplinkルーターですが、展示会などでお披露目していると必ず言われる言葉があります。
「アンテナ挿さりすぎじゃない?」
今回は、そんな注目を集めるPeplinkのアンテナについて、役割の解説とちょっとした検証の結果をお届けいたします。
Peplinkルーターのアンテナの役割について
ルーターに付属しているアンテナは、
➀ Wi-Fiアンテナ (Wi-Fi対応機種のみ)
➁ LTE / LTE-A / 5Gアンテナ
➂ GPSアンテナ
の3種類に分類されます。
簡単にそれぞれの役割を解説していきましょう。
1. Wi-Fiアンテナ
Wi-FiをWAN回線や無線LANとして使用する時に働くアンテナです。
1モジュールにつき2本必要になります。
2. LTE / LTE-A / 5Gアンテナ
SIMスロットに挿し込まれた回線のために働くアンテナです。
LTE/LTE-A機種であれば1モジュールごとにアンテナが2本、5G機種であれば1モジュールごとにアンテナが4本必要になります。
3. GPSアンテナ
InControl2というクラウドプラットフォームにて確認できる位置情報のためのアンテナです。
各ルーターに1本付属しています。
また、アンテナにはMainとAux (Mainの補助) があり、Mainにアンテナが挿さっていないとそもそも回線の認識がされず、回線断と判断されてしまいます。
このように、アンテナにもそれぞれ役割があるので、ご利用用途に応じてしっかりアンテナをセットしましょう!
アンテナが足りないとどうなる?
そうはいっても、こんなにたくさんあるんだから多少減らしても影響はでないんじゃないか?と思いますよね。
そんな疑問を解消するために、LTEアンテナを意図的に取り除き、キャリア電波における影響について調査しました!
検証内容
Peplinkに備わっている速度テスト機能を使用し、20秒間データを流したときの速度をアンテナ本数が正常な状態(4本)と足りない状態(2本)の2パターンで検証。
使用機材
- LTE2回線ボンディングルーター「MAX BR2」
- Fusion Hub (SpeedFusionVPNを構築するために使用)
検証結果
上のグラフは、左から「2回線束ねた(ボンディング)回線」「SIMスロットA回線」「SIMスロットB回線」の結果を表示しています。そして同じく左からアンテナが全数刺さっている状態、アンテナが2本足りない状態の結果です。アンテナが不足している状態だと速度が半分になってしまっていました。
Peplinkルーターのパフォーマンスを最大限発揮するには、アンテナの存在が必要不可欠です!
まとめ
いかがでしたか?
実際に、十分な数のWANを使用しているのにスループットが出ないというお問い合わせを頂いた際、アンテナが全数使用されていなかったという事例もありました。 Peplinkルーターに付属するアンテナにはそれぞれ役割があり、本数にも理由があります。 ご使用の際はアンテナが全て挿さっているか、挿す場所は間違っていないかなど、ご確認をお願いします!
また、実際にPeplinkルーターをご利用いただいている中で不明な点があった時にはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください!