Peplinkルーターは途切れずに映像伝送が可能なのか?検証してみた!

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映像伝送が検証

はじめに

映像伝送や音声伝送の用途で、弊社HPの「Web会議・ライブ配信ソリューション」をご確認いただいたお客様から、放送や配信を途切れさせたくないというお問い合わせをよくいただきます。

そんな中、実際にどれぐらい途切れずに映像伝送が可能なのかといったお問い合わせもよくいただきます。そんなお問い合わせに回答するべく、今回は超低遅延映像伝送が可能なエンコーダ・デコーダを自社で開発・製造されているアイベックステクノロジー株式会社様の事務所屋上にて、Peplink社の独自技術である「Speed Fusion VPN」の機能であるパケットコピーを用いて、StarlinkとLTEの複数回線を同時使用・複製し、パケット送信した場合の映像伝送の途切れにくさについて検証しました。

検証日程と環境

検証日程:4月24日(木)13:00-15:00

検証時の天候:晴れ

検証場所:アイベックステクノロジー様事務所屋上

検証の準備

検証に使用した機器及び構成は下記の通りです。

■検証使用機器

  • MAX HD4 MBX(Peplinkルーター)
  • Balance 310X(Peplinkルーター)
  • Starlink( 第二世代個人版)
  • アイベックステクノロジー HLD-300C(エンコーダ・デコーダ)
  • 10.1型モニター
  • 12.5型モニター
  • HDカメラ

■検証構成

検証の参考基準

今回の検証の参考基準として、Starlink1回線で映像伝送を行った際の結果を記録しました。

結果は下記の通りです。

画面下部の赤い三角はパケットロスを示しています。Starlink1回線では微小なパケロスが頻発し、8Mbpsまでは多少映像は欠落するが映像伝送は可能。

9Mbpsを超えるとパケットロス、ジッターが増大し映像伝送に大きな支障が出る結果となりました。

Starlink1回線での映像伝送

左モニター:エンコーダー側の映像、右モニター:デコーダーで出力された映像

StarlinkとLTEをパケットコピーした場合

Starlink 1台とLTE-A回線×2でパケットコピーを使用した場合

パケットロスも一切発生せず、8Mbpsの映像を全く欠落させることなく映像伝送することができました!

パケットコピーは全ての回線に、同じパケットを複製して通信するという機能であるため、下記のSpeed Fusion VPNのスループット計測画面では3回線を合計した24Mbpsと表記されています。

3回線パケットコピーの結果

Starlink+LTE×2での映像伝送結果

まとめ

今回はアイベックステクノロジー株式会社様にご協力いただき、「映像伝送においてPeplinkルーターは途切れずに映像伝送が可能なのか?」という趣旨のもと、Peplinkルーターのパケットコピーを使用して映像伝送を行った際に、どれだけ映像品質を安定して伝送できるのか検証を行いました。結果として、検証当時の環境であれば、Starlink 1回線とLTE2回線の計3回線でパケットコピーを使用することで、8Mbpsの映像を途切れさせずに映像伝送ができました。

本記事をもとに、読者の皆様がPeplinkルーターを用いた映像伝送に関する知識を深めていただけたようでしたら、大変嬉しく思います。

★検証内容についてご質問のある方、Peplinkルーターの話を聞いてみたい!という方はこちら

最後に、ご協力いただいたアイベックステクノロジー株式会社様にこの場を借りてお礼申し上げます。検証のご協力誠にありがとうございました。

注意事項

※本記事の検証結果は2025年4月24日時点での結果となります。

※今回の検証は実際のインターネット回線を使用しており、時間帯やその他の要因によって通信環境が変化する状況で実施しています。

※本記事の内容は弊社およびアイベックステクノロジー様で実施した結果を事実として報告するものであり、触れられている機能や効果を保証するものではありません。

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