Transit Duo Pro 2台で作る高信頼シナジーモードのコンパクト構成

イベントや移動中の映像配信、臨時ネットワーク構築など、モバイル通信が欠かせないシーンは年々増えています。
こうした現場では、Peplinkの MAX HD4 MBX(以降HD4 MBX)に代表されるような4回線ボンディング対応ルーターが定番機材として使われています。
確かに性能は抜群ですが、一方で「もう少しコンパクトで持ち運びやすい構成が欲しい」「導入コストを抑えたい」といった声も多く聞かれます。
MAX Transit Duo Pro ×2台のシナジーモード構成
そこで注目されているのが、MAX Transit Duo Pro(以降TST)を2台組み合わせた「シナジーモード(Synergy Mode)」構成です。
このモードを使うことで、2台のルーターをWAN-LANで接続し、1台の統合デバイスのように動作させることができます!
各TSTが持つ2つのセルラーモデムを組み合わせれば、合計で4つのSIMスロットによる同時通信(4回線ボンディング)が可能になります。

※シナジーモードの詳細は下記記事をご参照ください。
スーツケース型パッケージで“持ち運べる通信基地”に
この2台構成をスーツケース型の筐体に組み込み一体化したパッケージとして構成することで、「どこでも開いてすぐ使える通信基地」を実現できます。
スーツケース構成なら輸送や現場設営も簡単。電源を入れてアンテナを接続すれば
数分で安定した通信環境を立ち上げることができるため、イベント・中継・緊急対応などの現場で即戦力になります!


HD4 MBX vs TSTシナジーモードスーツケース構成:どっちがコスパ高い?
高性能なマルチWAN構成を求めると「HD4 MBX」が選択肢になりますが、コストや柔軟性の面ではシナジーモードを活用したTST構成に軍配が上がる場面もあります。
| 比較項目 | HD4 MBX | TSTシナジーモードスーツケース |
|---|---|---|
| 回線数 | モバイル回線4回線+WAN | モバイル回線4回線+WAN |
| コスト | 高(100万円超) | 中(50万円前後で構築可能) |
| 管理性 | 高(1台完結) | 高(Synergy Modeで一括管理) |
| 携帯性 | △ | ◎ |
とにかく最初から全部入りが必要な場合はHD4 MBXが優れますが、「必要に応じて拡張」「構成の柔軟性」「コストを抑えたい」という観点では、シナジーモード構成が非常に実用的です。
※HD4 MBXとTSTの組み合わせでシナジーモードも可能です。
運用シーンの例
- 屋外ライブ配信・スポーツイベント中継
- 災害・BCP対策用の臨時ネットワーク
- ロケバスや中継車への搭載
- リモート制作現場での映像伝送
- 移動中の業務用通信(バス・列車・船舶など)
シーンを問わず「小型・高信頼・即稼働」を実現できる点が評価されています!
まとめ
HD4 MBXで培われたSpeedFusionの安定性をそのままに、より柔軟に・よりリーズナブルに。
TSTを2台使ったシナジーモード構成は、これからのモバイル通信における新しい選択肢となるはずです。
可搬性に優れたスーツケースパッケージ化と合わせれば、まさにどこでも設置できる高信頼ネットワークを構築できます!
シナジーモードでコストを抑えつつネットワーク環境を構築してみたい方はこちらからお問い合わせください!














